離職防止対策②　辞めてほしくない優秀な人材の離職理由と対策

こんにちはHAYASHIDA―CS総研の柿原まゆみです。

前回のコラムから４回シリーズで
離職防止についての具体的な方法をお伝えしています。

1回目のコラムでは離職防止を怠った場合に
どのような損失があるのかをお伝えしました。

離職の理由は様々ですが、対策を打つことで軽減・減少に繋がります。

2回目のコラムでは『辞めてほしくない優秀な人材の離職理由と対策』
についてお伝えします。

優秀な人材が会社を去る理由は多岐にわたります。
キャリアの進路が不透明であったり、成長の機会が限られていたり、
仕事への満足度が不十分であることが主な原因です。

また、ワークライフバランスの不備や、リーダーシップの質、
人間関係の問題も退職を決める大きな要因となります。

離職を防ぐための対策としては以下に5つ紹介します。

①　退職する理由をヒアリングする

退職を考えている社員の真の動機を理解することが、離職率を低下させるための改善策を
見つける手がかりになります。若年層は友人やSNSで『今の会社は自分のやりたいことと
違ったので辞めます』と言っていることを知り、上司や先輩に相談する前に
離職するケースも少なくありません。

ヒアリングによって思い込みを外し部署移動や改善策を伝えることで
退職することを考え直す可能性もあります。
上司のハラスメントや職場環境など改善できるヒントがヒアリングの中にありますので
話やすい雰囲気をつくりながら本音を聴きだすことが大切です。

②コミュニケーションを活性化させる

社内コミュニケーションの質を向上させ、社員が自己実現できる環境を作ることが重要です。

③長時間労働を削減する

ワークライフバランスの改善は、社員の満足度を高めるために不可欠です。
残業時間の削済みや、フレキシブルな勤務体系を導入することで、
社員のストレスを軽減し、仕事と私生活のバランスを取ることができます。

業務のムダを省くなど仕事の整理をすることで残業時間を削減できます。
労働時間が適正であるかを確認し、必要に応じて改善します。
柔軟な働き方を取り入れるテレワークやフレックスタイム制など、
従業員がライフスタイルに合わせた働き方が選択できるようにします。

④キャリア開発の機会を提供する

社員が自分のキャリアパスを描けるように、継続的な教育とキャリア開発の機会を
提供することが重要です。
社内研修や外部セミナーへの参加支援、昇進や異動の機会が
含まれるなど従業員が成長できる機会を提供します。

適切な報酬と評価を行う競争力のある給与体系と公正な
評価制度を確立することで、社員のモチベーションを維持します。
このことで他社への転職を防ぐことができます。

⑤社内風土を育む

社員が誇りを持って働けるような企業文化を築くことが大切です。
社員が互いに支え合い、協力し合える環境を作ることで、
チームワークを促進し、組織全体の結束を強化します。

以上の対策を実施することで、優秀な人材の離職を防ぎ、
組織の持続的な成長を支えることができます。
皆さまの会社の状況に応じて、これらの対策をカスタマイズし、
実行に移されることをおすすめします。

定期的なレビューを行い、改善点を見つけていくことも必要です。

優秀な人材を引き留めるためには、組織としての継続的な努力が求められます。